シューラスクの生地には余ったシュークリームの皮が
よく使用されていますが
ムトウのシューラスク『ラシュク』は
そのおいしさを追求し生地を特別に焼くことにしました。
牛乳をたっぷり使用したシューは、
ほどよい甘さと香ばしさがありほんの少しふりかけた
ザラメが、カリッとした食感を演出します。
生地はパリパリほどけ、小さな主張を感じることができます。

京都、宇治の老舗問屋さんの抹茶を贅沢に使用しています。
お茶にして飲むためのその抹茶は、製菓用の抹茶とは
香り、苦み、味わいの奥深さが全然違います。
「お菓子に入れるのはもったいない」という人もいますが、
抹茶の本当のおいしさを楽しんでほしいので
この抹茶を選びました。

抹茶とラシュクをよくくっつけるため
ラシュクにメレンゲをまとわせます。
メレンゲを少し固めに泡立てて焼くことで、
パリっとしたシュー生地に
ジュワーと溶けて甘さが広がる
メレンゲとの層ができます。

抹茶のおいしさを十分に味わってほしいから、
ラシュクが茶畑のように、きれいな緑色になるまで
たくさんの抹茶を混ぜ合わせます。
それは焼いているときから抹茶の香りが
店内に広がるほどです。
こうすることで、食べた瞬間から
抹茶の香りが口いっぱいに広がるラシュクができるのです。